2013年09月06日
宜野湾市青年エイサーまつり2008
●18時をまわるころ,夕陽に染まる新城青年会のエイサーシンカ
今を去ること5年前の2008年8月30日の土曜日,『第12回宜野湾市青年エイサーまつり』を見学してきました。
このエイサーまつりは土日の2日間にわたって開催されたのですが,自分が観たのは1日目。夕方18時頃から21時頃にかけて,宜野湾市から6団体,市外から1団体の合わせて7団体の青年会エイサーが出演しました(以下に示す通り)。
新城区青年会,中原区青年会,普天間一区青年会,宜野湾区青年会,沖縄市室川青年会(招待出演),嘉数区青年会,野嵩三区青年会
北は名護から南は那覇まで,数年来,いろいろなエイサーを見学してきましたが,宜野湾市の青年会エイサーを一度にまとめて見学するのはこれが初めてでした。宜野湾市といえば,うるま市の具志川地区などのように,締太鼓を主体とするエイサーとパーランクーを主体とするエイサーの両方がみられる地域でして,当日も双方のタイプが出演しました。
パワフルな大太鼓,スピーディな締太鼓,マスゲーム並みに美しく揃ったパーランクー,趣向を凝らした手踊り,そして,一見フザけているようでその実,エイサー隊全体のケアをしているチョンダラーのパフォーマンス・・・
堪能した3時間あまりでした。出場した青年会を写真とともに順番に紹介していきます。
【新城区青年会】
1日目の青年会エイサーのトップバッターは新城(あらぐすく)区青年会。途中で,女子手踊りと締太鼓がそれぞれ単独で演舞する見せ場がありました。
【中原区青年会】
中原区は戦後に3地区が合併してできた区画だそうです。中原区の発足後,旧具志川市の青年会からパーランクーエイサーを習い,それを締太鼓エイサーに手直しして中原区の青年会エイサーが始まりました。安里屋ユンタの曲に乗せて入場,緩急のあるエイサーでした。
【普天間一区青年会】
北谷エイサーを導入したのが始まりという普天間一区青年会のエイサーは激しくテンポの速い太鼓さばきでした(左写真)。片やしなやかな女子の手踊り(右写真)はサンバの所作を取り入れているとのことでしたが,エイサー素人の自分には区別できませんでした。
【宜野湾区青年会】
1日目出場団体の中で唯一のパーランクーエイサーでした。この団体だけは,別途紹介します。
【沖縄市室川青年会】
いや〜,またお会いしましたね。毎年旧盆には沖縄市に宿泊してエイサーを追っかけ続けている身にはおなじみの沖縄市室川青年会。1日目の市外からの招待団体です。室川エイサーは2004年に初めて拝見して以来,旧盆やイベントで拝見すること5回以上。でも,今回はじめて拝見する趣向がありました。それはエイサーの前座にあるチョンダラーの舞い(左写真)。今年OBばかりで結成された「コッケイ」会による前座の舞の後,室川エイサーが勇壮に登場しました(右写真)。
【嘉数区青年会】
旗頭を先頭に颯爽と入場する嘉数区青年会のシンカ(左写真)。互いに向き合う掛合いの隊形で力強い演舞で魅せてくれました(右写真)。
【野嵩三区青年会】
1日目のトリを飾ったのは,地元野嵩の野嵩三区青年会。全島エイサーまつりにも出場しました。女子手踊り衆が披露した前座の四つ竹踊りに続いて,エイサーが登場。もとは北谷に程近い安仁屋にあったエイサーを引き継いでいるという野嵩三区のエイサーですが,前かがみ姿勢&目線高で激しくテンポ速く締め太鼓をたたくバチさばき,それに大太鼓と締太鼓・手踊りが向かい合う隊形に,北谷や嘉手納のエイサーに通じるものを感じます。
【そして,カチャーシー】
21時を回るころ,1日目の出場団体のエイサーがすべて終わり,最後は恒例のカチャーシーでお開き。旗頭が一斉に乱入するのは沖縄市でも北谷でも浦添でもどこでも同じでしょうが,ここ宜野湾では各自の旗頭によじ登る光景が毎年見られるとのこと。写真の中央あたり,2人ほどのシンカがそれぞれ普天間一区と新城区の旗頭によじ登っているのがわかるでしょうか。
以上,宜野湾市青年エイサーまつり第一夜見学の報告でした。
(KI)
(追伸)
中原区青年会のコメントに「旧具志川の締太鼓エイサーを習ったのが始まり」と書いていましたが自分の調査ミスでした。宜野湾市青年連合会(宜青連)様のご指摘で誤りが判明しましたので,該当箇所を下線部分のように修正しました。間違った情報をリリースしてしまってすみませんでした。宜青連会長様,ご指摘いただきありがとうございました。
2008年9月11日 KI
Posted by まほろば旅日記編集部 at 03:19
│旧盆エイサー2008